亡くなるまでジムに通うことに決めた出来事

たまにジムの帰りにスーパーのイートインで昼食をとる。

おかずの計り売りがあるのでお惣菜と少な目のご飯で炭水化物の量を調整している。

以前はランチ1200円で豚しゃぶ食べ放題のお店で炭水化物抜きでお腹いっぱい食べていた。

炭水化物を取らないのでダイエットのサポートになると考えていた。

しかし店が遠いのとお腹いっぱい食べてもスーパーの豚しゃぶ肉400円分も食べていないと気がつき愕然としてやめてしまった。

去年はよく通ったスタミナ太郎へはジムに行き始めてから全く食べる事がなくなった。

ジムだけで痩せたのかと思ったが結局食事にも気を使っていたようだ。

もちろん血糖値が下がってお腹が減らないように朝昼晩飯はしっかり摂っている。

おやつもカロリーオーバーにならないよう例のチョコと野菜を好きな時間に食べている。

あとバナナなんかも。

体重減少も一段落してしまった。

ウエストから皮下脂肪をかき集めたらソフトボール1個分残っているのでもう少し減らしたい。

話題が逸れたがスーパーのイートインでお惣菜を買おうした時の話だ。

いつものようにタンパク質が多そうなお惣菜を容器に詰めておにぎりを持ってレジに並んでいた。

昼前なので訪れる客は老若の奥様ばかり。

みんなテキパキ会計を済ませる。

たまに退職して独り身らしきお爺さんが食材を買っている。

その日もレジで自分の前にヨボヨボのお爺さんが並んでいた。

といっても動作からお爺さんと認識しただけで顔を見るとまだ65歳は越えていないようにみえる。

会計でお札を出して小銭を出すのにカバンの中を探し回りガラケーの古い携帯電話を床に落としながらバラ銭を掴んでゆっくり数えながら支払っていた。

それまでにレジの並びが増えていたがあまりの遅さにみんな他のレジに移動していた。

自分は次だったので待っていた。

とにかく動作が驚くほど遅い。

見ていると代わりにカバンの中から財布を探して支払ってあげたくなった。

携帯をそのまま放置して行こうとしたので拾って渡してもほぼ無表情。

代わりにレジのおばさんからお礼をいわれた。

身障者の方という感じではなかったので単に体の筋力が落ちてしまっていたように見えた。

自分の父親は癌にかかるまでは普通に動いていた。

さすがに車の運転は路肩ギリギリに寄る老人運転で乗るのをやめろと注意していたが歩くのも自分と同じペースだったしお店の支払いも自分と変わらなかった。

だから自分も歳をとってもあんな感じで病気になるまでシャキシャキ生きていくのだろうとイメージしていた。

しかしこのレジの老人を見てから筋力が落ちる怖さを思い知った。

ある程度体重が落ちたらジムの利用料もったいないので解約して食事に注意していればいいと思ったが動けなくなるまでジムに通うことに決めた。

自分も持病が発症した頃は階段もまともに登れず通勤の徒歩の時間が3倍かかっていた時期もあるので思うように身体が動かない辛さは少しわかる。

札幌旅行に行くので一旦ジムの解約をするつもりだったがそれもやめておく。

下手に契約解除すると何かと理由をつけて再契約しなくなるからだ。

以前には自治体が経営しているスポーツセンターの安い利用券を使おうと考えていたが普通のジムで月額で支払った方が通う気がする。

50代になったら成人病以外に筋力についても考えた方がいいのかもしれない。


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