大腸ESDの費用と癌発見から術後までのまとめ

大腸ESD手術費用

退院後の最初の通院で手術費用を支払った。

国民生命保険に加入して高額医療費制度を利用し4泊5日の大腸ESD手術の支払い額は122,000円だった。

保険診療食事保険外負担
合計402,2303,50262,100
負担額57,6002,30062,100

保険診療は手術代と入院費代で約40万円になっている。

そのうち自己負担分は限度額適用認定により57,600円だ。

この金額は昨年度の年収によって決まる。

他の病院の情報だと保険診療費は55万円が相場なので医療費が安い病院だったのか大腸ESDの技術が広がり医療ポイントが下がりつつあるのかもしれない。

食事は5食で3502円なので1食当たり700円だ。

見た目300円くらい?と考えていたので病院食は高い。

1カ月食べると6.3万円と普段の食費より高くなる。(゚д゚)!

自己負担分は1食430円なので良しとしよう。

保険適用外負担はベッド差額分なので全額自腹だ。

4泊5日の入院なので4日間のベッド代かと思っていたらちゃっかり5日分取られていた。

最終日は10時に退院しているので同日に次の患者を入れたら二重取りじゃないか!といえなくもないが支払い前に5日分のベッド代と予想していたので想定済みだ。

そう、ホテルとは違うのだよ!ホテルとは!(ランバ・ラル風)

保険診療と食事代の自己負担分とベッド差額の合計が122,000円だ。

診療明細をチェックすると

手術費(使用薬剤含む) 22.5万円

画像診断        700円

病理診断        9200円

包括          16.2万円

時間と腕の必要な手術であり実際執刀医からも大変な手術だったといわれる内容で22万円は安い気がする。

難しかろうが簡単であろうが大腸ESDだとこの医療ポイントと決まっているのかもしれない。

入院明細でよく見る最後の「包括」は大腸ESDにかかる一般的な入院中の点滴や他の薬剤、看護師の人件費などひっくるめた入院パック費用みたいなもの。

包括払いの他にかかった薬剤費、看護師の技術料を一つずつを加算する出来高払いもあるが計算が面倒なので包括払いの方が多い。

4日で16万円で1日あたり4万円は少しお高めな気もするが夜勤を含め24時間看護師さんが対応してくれているので妥当だ。

腫瘍発見から術後までのまとめ

2017/9にPET-CTを受診した。

何年も前から存在を知っており受けたかったが10万円以上の費用が障壁となっていた。

30、40、50、60、70歳と切りのいい年齢だと5万円台で受けられる病院があり当時ちょうど50歳だったので日帰りで受けた。

結果は明らかな悪性病変はないということだ。

PETで見つかったのは左肺上葉に5mm以下の肺結節、回腸末端に軽度の浮腫状壁肥厚のふたつ。

左肺上葉については約1年後に胸部CTで成長していないことを確認した。

近所の医師(ホームドクター)によると回腸は検査の手段が無いという事だった。

その後食道にポリープがあるため定期的に胃カメラを受けているクリニックの医師にて大腸内視鏡検査でギリギリ検査できると告げられる。

そこで大腸内視鏡検査を受けたところ3cmの平坦な大腸ポリープと小さいポリープが見つかる。

小さいポリープはその場で焼き切った。

両ポリープの細胞の一部を取って生検に回して癌細胞は発見されなかった。

しかし大きいポリープはクリニックの設備では手術できないためがん専門の病院を紹介してもらう。

その病院でポリープの位置が大腸の入り口付近(盲腸)で場所がよくないため開腹手術になるか大腸ESDができるかの判断のため再度大腸内視鏡精密検査を受ける。

そして大腸ESDが適応可能と判断され約1ヶ月後に手術となる。

4泊5日の入院で2日目に内視鏡による大腸ESD手術を受けた。

手術時間は約3時間で平坦なポリープのサイズは3cmではなく4cmだった。

切除したポリープは生検に回されて退院から10日後の通院で内側1.8cmの腫瘍に癌細胞があると判明した。

手術前後66時間の絶食を経て低残渣食に戻り退院する。

入院費は前述の通り12.2万円だった。

退院から2週間はアルコール禁止で低残渣食を食べていた。

出かけるのは食料調達のスーパーと通院のみの引きこもり生活をした。

働いているならデスクワーク程度であれば問題ないだろう。

但し激しい運動はまずいのでジムはずっとお休み。

大腸ESDは数パーセントの確率で穿孔(大腸に穴があく)を起こして腹膜炎になるため便の様子を観察する必要がある。

手術後最初の便に血が混じっていただけでその後は真っ黒なタール便が出た。

便の色は大腸のどのあたりを切除したかによって異なる。

3週間近く黒くなったり茶色くなったりを繰り返して徐々に通常の色に戻る。

担当医に確認したところ排便で鮮血が出ない限り心配することは無いらしい。

手術から約4週間経過したが1回目の内視鏡検査の影響で過敏性腸症候群らしき症状になり動くと痛い症状に悩まされている以外大腸がん切除に関する後遺症はない。

体温は数日微熱が続きその後平熱に戻った。

初回に大腸内視鏡検査をした医師は過敏性腸症候群と診断し、がんの執刀医はCTで問題の所見は見つからないと首を傾げ、近所のホームドクターは「気のせいだ。手術したから筋肉が傷んでるんだよ。放っておけば治る」だった。

相変わらずヤブ、もといワイルドなホームドクターなので気に入っている。

3週間してアフラックに保険給付申請のための診断書が届く。

病名:盲腸癌

病理組織診断名:腺腫内癌

組織学的壁深達度:M

手術:早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術

ぱっと見は悪性腫瘍とも受け取れる診断書だがアフラック的には普通の癌ではなく上皮内新生物だ。

それは組織学的壁深達度で決まる。

大腸がんの場合Mは癌が粘膜層まで到達、SMは粘膜下層、MPは固有筋層でMPまで到達して悪性新生物となる。

今回はMなので上皮内新生物として申請を送りアフラックから8日後(*)に30万円振り込まれた。(診断給付金5万円、入院給付金1万円x5日、手術給付金20万円)

(*)アフラックの規定している支払い期日は5営業日以内だが申請受付から開始なので給付金を急いでいる人は郵便記録+速達で送った方がいい。

なおがん保険よっては支払われない保険もあるので注意が必要だ。

全身CTにてがん転移は見つからなかった。

あとは6か月後に内視鏡検査を受ける。

なお進展がない限りこれで大腸がんの記事は一旦終了となります。

一連の大腸ESDの記事を読んでいただき同じ手術を受ける方の参考もしくは大腸内視鏡検査を受ける人が一人でも増えて早期大腸ガンが見つかるきっかけにでもなれば幸いです。


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