格安ゲーミングPCのベースパーツを購入した

2022年11月に格安ゲーミングPCを組むことにした。

予算は10万円以内とする。

この世界は予算上限無くしたらキリがない。

従ってクラスはエントリーゲーミングPCとなる。

自作PCは2年前まで使っており最後に組んだのが8年前で今後は既製品で十分と考えてLENOVO製を使ってきた。

自作PCの知識は浦島太郎だ。

一から調べていかないと。

購入目的は、

  • PCVR
  • ゲームエミュレータで高画質PS2
  • Steamの3Dゲーム
  • 動画のエンコード
  • 動画編集
  • Fusion 360のお勉強

せっかくMeta Quest2があるのでこいつをPCにつなげVRヘッドマウントとして遊んでたいと思っていたがこのために15万円以上を注ぎ込むのはバカらしいと考えていた。

しかし仮想通貨の暴落でマイニングで稼げなくなりグラフィックボードが正常価格に戻ってきたことと4Kモニタを買ったため手持ちのPS2のゲームをPCの4K表示で遊びたい欲求が加算されて購入を決めた。

他の目的は後付けだ。

ゲーミング PCは電源上げっぱなしだと電気代が怖い。

プレイ中のPS5の電力消費量が200Wで一般的なエントリーモデルのゲーミングPCが280Wと言われている。

アイドリングでも70-80Wは消費していそう。。。

今のPCが高負荷時で50Wでアイドリング時が7Wしかない。

使う日は1日中あげっぱなしにしておく習慣がある。

普段使いは現行機でゲーミングPCはちょっとした処理や調べものには使わず手持ちのPS3のようにゲーム専用と使い分ける。

ゲーミングPCで大半のコストを占めるグラフィックボード(グラボ)は中古で検討しよう。

他は全て新品パーツだ。

2014年に自作した1世代前のPCもまだ捨てずに転がっているが流用できる部品は無い(><)

中古グラボはマイニングで24時間365日使われた壊れかけも数多くありそうなので故障手前か見極めが難しい。

「ファンから異音がー」程度で相場より安ければアリエクあたりで部品を探してきて交換すれば使える。

ただ基板や半導体も理論上は電気が流れるだけで摩耗することはないが排熱が間に合っていない劣悪環境で24時間ぶん回していた製品だと残りの寿命が短い。

まずはグラボの購入を後回しにして素のPCを組む。

もし中古グラボも新品パーツもまとめて買って組んで動かないとCPUなのかメモリーなのかマザーボードなのかどのパーツが壊れているか判別ができない。

専門店での中古グラボの保証期間は通常1週間なので正常か故障かを到着して直ぐに判別する必要がある。

自作PCを何台か組んでいてパーツが家に転がっており流用してチェックできる環境があればなんとでもなるが長い間自作をしておらず家には既製品PC以外ない。

グラボなしPCで一旦組んで動作確認をしてから中古グラボを買う段取りとする。

だからCPUにグラフィック機能がついたモデルを選ばないといけない。

グラボに割きたい予算が食われるので痛いがここは流用パーツを一切持っていないリスク回避として致し方がない。

少し前まで自作していた方だとCPUにグラフィック機能が統合されているのは当たり前と思われるかもしれないが最近はCPUとグラフィックが分離されているCPUも販売されている。

自分自身も現行機のLENOVO製を買うまで知らんかった。

最初から新品グラボを前提に組む場合はグラフィック機能なしCPUを選ぶ方が安上がりでいい。

大昔はグラボ(当時はビデオカード)とCPUが別々なのが当たり前だった時代もあった。

使っていたのはVRAMが何GBという単位ではなく128MBとか非常に小さかった。懐かしい。

次にCPUをIntelかAMDにするかだがこのあたりは流行りとコスパと好み。

流行りとしては最近までAMDのRYZENが発売されてからフルラインナップで強くてIntelが12世代のi3でエントリーモデルから巻き返している感じだろうか?

個人的には交互に買ってきたのでそのルールを踏襲して前回のPCがLENOVO製でAMD Ryzenを積んでいたので今回はIntelにする。

基本ゲーム専用になるのでCPUはグラボの足を引っ張らない程度のそこそこでいい。

そこそこといってもグラボをどのあたりのグレードを買うかによってCPUも変わるのでVRやPCゲームなどやりたい事に記載されている推奨スペックを洗い出す。

もちろん画質は上げれば上げるほどコストもかかるのでエミュレータを除きFHDサイズの推奨に限定する。

PCVR GTX1060(6GB)

3Dゲーム GTX1070(8GB)

PCSX2(4K) GTX1050Ti以上

Fusion 360 外付VRAM4GB以上

GPUエンコード RX6600以上かGTX16シリーズ以上

各目的の推奨グラボはこのあたり。

PCVRはMeta Quest2でOculus Linkをした場合の推奨グラボだ。

3DゲームはSteamに登録されている有名タイトルをいくつかチェックしてその中の推奨グラボで一番高性能を選んだ。

この中で一番高性能なグラボはRadeonならRX6600でGeForceならGTX1070(8GB)となる。

RX6600はいいとしてGTX1070は中古価格が1.6万円〜だ。

さすがに合計10万円あればもう少し上位の中古グラボが買えるはずなのでGPU比較性能表でGTX1070より性能上位を調べていくと名前をよく見かけるGeForce RTX3060がある。

これと電力効率の高そうなRadeon RX6600の2枚を候補とする。

能力的にはRTX3060 > RX6600という評価になっている。

何度か購入検討をしてやめたPS5のグラフィック能力がRTX2060super相当と噂されておりRX6600が同等で目的によってはPS5に勝てるのは購入するモチベーションとして必要な気がする。

2022/11時点でどちらも中古で玉数がありRTX3060が3.7万円〜でRX6600が2.2万円〜だった。

RX6600はとにかく1ワットあたりのパフォーマンス(通称ワッパ)がいい。

ワッパがいいので発熱も少なく静音性もいい。

この先電気料金がどれだけ値上がりするかわかったものではないので電気代を考慮すればワッパのRX6600となる。

マイニングはインターネットにつなぎ電気代を使ってグラボをぶん回して仮想通貨の銀行システム代わりの送金処理などを受け持ちそのご褒美として仮想通貨を宝くじのように稼ぐので電力効率が高い程より有利だ。

電気代と仮想通貨の採掘量と価格の駆け引きだ。

ハッシュレートに対するワッパが高いグラボの需要が高い。

しかしそれ故に中古市場はマイニングで24時間フル稼働で酷使されたものが大半だろう。

仮想通貨が下げ電気料金が上昇したのでマイニング市場価値が下がり多くの人が終了して売り払っている。

メルカリの中古グラボに「マイニングで使っていましたか?」という質問が多いのはそんな背景がある。

だからワッパのいいRX6600は中古ではなく新品3.2万円〜で買うのが正解だろう。

一方でRTX3060はVRAMが12GBあるので理論上は解像度の高い描写で使うVRに多少なりと有利だ。

発売後半はチップメーカーのNVIDIAが本来のゲームや動画編集に使って貰うべくマイニング制限(LHR版)をかけていたので中古でも酷使されていない可能性もある。

それゆえの中古高値安定かも知れない。

但しマイニング制限があるといっても蛇の道は蛇で解除方法も出回っており初期型LHR版は抜け穴がある。

狙うなら新型LHR版だが新品の下落が早く価格差が無さ過ぎて旨味がない。

マイニング制限を調べていて面白いのはマイニンガー達にとってはこの新LHRは価値がないグラボと表現していたが中古をゲーム用で買う身としては奴らの歯牙にかかっていないこの新LHR版がリスクが低いので中古価値が高い。

でも仮想通貨が再上昇してマイニングに旨味が戻るなら旧LHR版以前が中古価値を上げるので近い将来買い換えるなら旧LHR版以前のGTX3060の方が価値が高いとも言える。

立場変われば賛否も真逆の典型だ。

グラボの候補としてもうひとつRTX2060(12GB)も加えた。

RTX3060から10%能力が下がり中古相場で2.5万円〜と1万円以上安く買える。

RX6600に対してはベンチマークで若干負けてゲームのフレームレートでは勝ったり負けたりの性能でVRAMがRTX3060同様に12GBあるしマイニング効率が当初は微妙と言われたモデルなのでこちらも酷使されている可能性が低そう。

このうちどれかを決めずにエントリーのグラボを視野にしてPCを組んでいく。

グラボの候補が決まったのでCPU選びに戻る。

グラボに対してあまり能力の低いCPUを買ってしまうとバランスが悪くCPUボトルネックが起きてグラボ本来の性能を引き出せない。

(CPU能力だけではなくマザーボードやCPUのPCIe規格やレーン数とか帯域幅などのボトルネックもあるらしいが今回はIntelの最新エントリークラスを買うので割愛する。AMDのエントリーモデルになるとPCIe3.0までしか対応していないCPUとかレーン数が少ない問題とかあるがIntelなのでとりあえず無視でいこう。自作の世界は様変わりしてよくわからんw)

PCの世界でも電力量を無視すれば大は小を兼ねるがあまりにCPU能力が高いものを買うとカネがいくらあっても足りない。

財布に優しいCPUがいい。

そこでグラボのボトルネックチェッカーでIntelの第12世代CPUを最安から並べて調べていくとグラフィック機能付きのi3-12100でちょうどよさそうだ。

なお最安のi3-12100Fはグラフィック機能(iGPU)がついていない。

AMD Radeon RX 6600 は Intel Core i3-12100 には弱すぎます。グラフィック カードの負荷の高いタスクの画面解像度は 1920 × 1080 ピクセルです。この構成には 5.6% のグラフィックカードのボトルネック があります。

Intel Core i3-12100 と NVIDIA GeForce RTX 3060 は、グラフィックカードの負荷の高いタスクの 1920 × 1080 ピクセルの画面解像度で一緒に使用すると効果的です 。
この構成には 0.0% のボトルネック があります。

NVIDIA GeForce RTX 2060(6GB)は Intel Core i3-12100 には弱すぎます。グラフィック カードの負荷の高いタスクの画面解像度は 1920 × 1080 ピクセルです。この構成には 6.8% のグラフィック カードのボトルネック があります。

CPU側にボトルネックが無ければいい。

i3-12100はRTX3060がベストマッチのようだ。

RX2060は12GBの選択がなかったので6GBで確認した。

RX6600とRTX2060は若干グラボが負けているのでもう少し格下のCPUでもいいが12世代にはこれ以下のCPUが無いので決まりだ。

i5あたりを買わなきゃいけないかなと身構えていたので嬉しい誤算だった。

ちなみにPS5のCPUはRyzen7 3700X(8コア)相当と言われておりPASSMARKが22711と高くi3-12100(4コア)の14540よりかなり上だ。

半値でこの性能は少し凹む。

グラボの性能を引き出すのはCPUのシングル能力の高さも要因らしいので4コアでこれだけのスコアを出しているi3も期待はできる。

それにしてもPS5はRTX2060SuperとRyzen7 3700X相当品の高額パーツを詰め込みよくあの価格で発表したと感心する。

それも2年も前に。

ゲーミングPCを組もうと調べて発表当時ゲーム業界が騒ついたのがようやく理解できた。

最安のi3-12100Fのグラフィック機能無しを選べたら5千円は節約できる。

しかし新品で何かのパーツが故障していたり中古グラボの故障が判別できないので転ばぬ先のグラフィック付きだ。

全てここからは購入当時11月下旬の価格で記入していく。

まずはCPUが決まった。

CPU i3 12100 19,980円

するとマザーボードのチップセットがおのずとB660に決まる。

この時期マザーボードは少し高めの相場だ。

グラボが安くなっている一方でPS5は相変わらず品薄なので痺れを切らしてゲーミングPCを組む人が増えたのだろう。

B660マザーボードはどこのレビューでもコスパガーイイコスパガーイイが特徴もないMSIのエントリーモデルにする。

MSI B660M-E DDR4 9,780円

なおこのマザーボードはi5やi7などだとサーマルスロットリングが発生してパフォーマンスが下がるらしいのでi3かi5の下位モデルまでと考えた方がいい。

もっともi7選ぶような人はもっと上位のマザーボードを選ぶ。

マザーの仕様でメモリはDDR4と決まるのでその時最安だった製品を選択する。

KLEVV メモリ DDR4 8GBx2枚 5,556円

SSDも安い500GB m.2あたり最安の国産メーカーで

キオクシアSSD-CK500N3G2 4,980円

この「記憶しあ」は旧東芝ね。

メモリーとSSDは安くなった。

PCケースはマザーボードがmicroATXなので対応しているミニタワーで在庫がある最安だ。

Thermaltake Versa H18 3,700円

このケースはもっと安い時期もあるようだがしゃーない。

ケースとくれば残りのパーツは電源だ。

RX6600の推奨電源が450WでRTX3060が550Wなので100Wプラスして650Wで安くて定番らしい玄人志向をチョイスした。

KRPW-BK650W/85+ 7,245円

レビューでセミプラグインがいいと書かれていたのでプラグインモデルを選んだが何のことやら知らんかった。

ググってみると電源の根本から生えているケーブルがプラグ化されて外せるために使わないケーブルをしまっておけるようだ。

忘れちゃいけないのがOSだ。

2世代前のPCで使っていたWindowsの再利用を考えたが導入できる形態でバックアップを取っておらず元々WindowsXPからバージョンアップ、バージョンアップでつないできたのでメディアにできない。

怪しいけど一番安いDSP版を選んだ。

Windows11/10 home DSP 10,800円

レビューにもあったがDSPではなくおそらくOEM版だろう。

これでキーボード、マウス、DVD-ROMは手持ちを使うとしてパソコンとして起動できる構成になった。

合計額は62,041円だった。

もう少し安くなる予想をしていた。

OSが余計だ。

残りは3.8万円なので中古のRTX3060でちょうど10万円か。

ケースファンやCPUファンも変えたいがとりあえずグラボを残して上記内容でポチった。

大半がアマゾンでCPUとマザーボードだけグットウィルを利用した。

ケースの形状からCPUファンをトップフローからサイドフローに変えたいとかケースファンを追加して静音タイプにしたいとかLENOVO機と共用でキーボード切り替え器もいるよなとかBluetoothのドングルも無いと困りそうとかセカンドストレージに1TBのSSDあった方がいいなとコツコツとパーツを買い足すとグラボが予算内で買えなくなるので素組みして動かして残りの予算で考えよう。

とりあえず買わないけれど欲しいもの一覧だ。

【サイドフローCPUファン】

静かで冷える格安サイドフローCPUファンの定番

【ケースファン】

これも有名なケースファン

【ファンケーブル二股】

安いマザボはシステムファンコネクターが1つなので分岐で必要

【キーボード・マウス切り替え器】

昔PC2台をPS2のペリフェラルを共用するために切り替え器を使っていた。

これはUSB3.0機器をスイッチングできるのでキーボード・マウスで1つと周辺機器(立ち台HDDx2台、MicroSDスロット、DVD-ROM)用に1つの合計2つあると幸せになりそうだ。

Bluetoothドングルも1つあるのでこれで切り替えればいいか。

そのうちキーボード用はこの製品じゃなくてサンワサプライ製の昔使っていたキーボードのホットキーで切り替えできるのが理想だ。

【SATAタイプ SSD】

セカンドストレージ用で処理する一時保管ファイルを置いてOSドライブの消耗を防ぐ。

ブラックフライデー前なのにアマゾン配送が無茶苦茶で配達予定日になっても出荷もされず遅れたがポチったパーツ全て揃ったら組み立てだ。


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